山岡

THE FLASH / フラッシュ <サード・シーズン>の山岡のネタバレレビュー・内容・結末

3.0

このレビューはネタバレを含みます

バリーが両親を生き返らせようとして出来てしまった特異点フラッシュポイントと、謎の敵アルケミー、そして最強のスピードスター、サビターとの死闘を描いたシーズン。

フラッシュポイントにより少しずつ配置が変わった人間関係を修復していく展開や、アルケミーの正体が明らかになっていく序盤の流れは本当に素晴らしかった。後半、クロスオーバー回を挟んだ後のサビターとの戦いも、まず「4ヶ月後にアイリスが殺される」という最悪な未来が示され、それをどのように回避するかという分かりやすくスリリングな展開で非常にサスペンスフルに感じられた。

中でも、『ハリー・ポッター』シリーズのドラコ・マルフォイで有名なトム・フェルトン演じる新キャラ、ジュリアンを巡る話が特に気に入った。金持ちのイギリスの実家に生まれたという点や、ダークサイドに取り込まれるが、心根は優しくて愛に飢えている優しい青年であるという点が完全にドラコと符号する。ドラコはハッピーエンドを迎えたとはいえないキャラクターだが、そのドラコの生まれ変わりのようなジュリアンがチームフラッシュに受け入れられ、少しずつ心を開き、成長し表情も明るくなっていく流れは涙なしでは見られない。シーズン3の真の主人公は彼と言っても良いだろう。

あとEP8から連なる大クロスオーバーも見応えがあった。『アロー』『レジェンド〜』『フラッシュ』の計3回で4ドラマのキャラクターが総出演する、まるで一本の映画のような、というか『アベンジャーズ』一作目をそのままなぞったようなストーリーは面白くない筈がない。

また、もう一つのクロスオーバー回であるEP17もバリー役のグラント・ガストンとカーラ役のメリッサ・ブノワが『glee』出身であることを活かした展開でグリーファンなら歓喜間違いなしのエピソードだった。

このように、かなり見応えありまくりのシーズンであることは間違いないのだが…最終話で、HRが自らを犠牲にしてサビターに殺される展開が本当に許せなかった。そもそも、サビターは残存した時間軸として使い捨てにされたことを恨みに思っているキャラクターなのに、別バースから来た新キャラで有能でもないHRが使い捨てにされて死んでいく展開は全然スッキリしないし、完全自分中心主義のアイリスが、仲間のHRが死んだのにろくに泣きもせずヘラヘラしてバリーとイチャイチャしている様子が非常に腹が立った…大好きなシリーズだけど、ドラマ全体が嫌いになりそうな、そんな許せないシーンだった…。