このレビューはネタバレを含みます
吉岡秀隆版『金田一耕助』シリーズの第2作。
曰く付きの村「八つ墓村」を舞台に引き起こされる惨劇に、名探偵金田一耕助が挑む。
○キャスト
金田一耕助…吉岡秀隆。
新たなキャストとして、八つ墓村の有力者、田治見家の跡取り寺田辰弥役に、『ディストラクション・ベイビーズ』『ナミヤ雑貨店の奇跡』の村上虹郎。
村での辰弥の世話役である美女、森美也子役に、『モテキ』『ミックス。』の真木よう子。
美也子の義理の兄、野村荘吉を演じるのは『風立ちぬ』『シン・ゴジラ』の國村隼。
八つ墓村の駐在を演じるのはテレビドラマ『トドメの接吻』や『映画 賭ケグルイ』の宮沢氷魚。
有名な『八つ墓村』ですが、今までどんなお話か知りませんでした。こんな話だったんだ。へー。
金田一耕助を演じる吉岡秀隆ですが、本当にハマり役だと思います。金田一の冴えない感じがよく表現できています。吉岡版金田一をTVシリーズで観たい！
金田一耕助の活躍観たくて本作を視聴したのですが、『八つ墓村』において金田一って完全に脇役なんですね。出番が少なくてガッカリしました。
お話もこれ正直どうなんだろう…。
約70年前に作られた物語に文句をつけるのもお門違いだとは思いますが、犯人の動機それっ？て感じで見てしまいました。
村の隠し財宝ももっとお話に絡んでくるかと思っていたのだが…。
里村慎太郎と美也子の関係も唐突に突きつけられた感じで飲み込みづらかったです。
何より、辰弥と典子がラストでくっつくのもよく分からない。これまでそんな要素なかったような…。
金田一耕助の推理も殆ど意味がなかったように思います。何のために来たの？
主演の村上虹郎は、巻き込まれ型主人公らしい幸の薄い感じが良かった。
真木よう子の妖艶な魅力は素晴らしいと思います。ただ、彼女のイントネーションに違和感が…。
役作りかな？と思っていたんですが、彼女の滑舌に関しては結構厳し目の意見が多いんですねぇ。
確かにあの喋り方は変だわ。
村社会の恐ろしさが描かれた金田一らしいお話だったんですが、前作の『悪魔が来たりて笛を吹く』の方が圧倒的に面白かったです。
とはいえ、吉岡秀隆の金田一は素晴らしいので、ぜひ続編を作ってもらいたいです！
