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悪党〜加害者追跡調査〜のfunのレビュー・感想・評価

悪党〜加害者追跡調査〜(2019年製作のドラマ)
3.1
悪党は最後まで悪党なのか、更生することはできるのか。
姉を暴行死された弟が警官になったけれど類似事件に熱くなり行き過ぎた行動から辞職することになり人探しメインの探偵業に足を踏み入れる。
主人公が犯罪被害者の依頼で加害者のその後を追跡する。

常々実名と顔が公にされてしまう被害者に対して加害者が守られすぎていることに違和感を感じているのでどうなのかな?という興味もありましたが、杏ちゃんを裏切ってから
ちょっと苦手になってしまった東出くんの作品なのでなかなか見る気になれませんでした。
いつも通り抑えた演技の時はどの作品も同じ演技の東出くん。
松重さんと板谷さんの飄々としたキャラクターのおかげで作品としてのバランスは保たれていました。

加害者にもバックグラウンドがあるとはいえやはり同情する気持ちは1ミリも起こりませんでした。
辛い状況や生い立ちでも頑張って人生を立て直している人もたくさんいるのに。

かなり前に何かの記事で、執拗ないじめで同級生を殺してしまった母親の記事が載っていたけれど、被害者の方への謝罪の言葉は述べられていましたが、でも自分の子供は生きているので良かったというような内容の事を述べていてとても不快に感じました。
死んでしまったらそれまでと言いたいのか、、、殺してしまったのは自分の子なのに。いろいろな類似の報道を見かけるたびにその記事が頭をかすめます。
生きるべき命を奪うもの、人を貶めるのが平気な人、詐欺行為など幸せな人の未来は他の誰かが阻む権利はないのにと切なくなりました。

こんな作品を見るとペイフォアードを思い出します。
誰かのために自分から何かをしてあげる、してもらった人は他の人のために自分も何かできることを探す。
人のために、人の笑顔のために、そして自分のためと笑顔のために。


新川優愛ちゃんが新川優愛ちゃんのままでしたが傷ついても前向きでキラキラしていて眩しかったです。
変なラブシーンなくて(東出くんとも)
キャバ嬢役でもピュアな感じが良かった。
一生懸命さが伝わる。

佐藤浩一さんの息子さんが出てましたが顎の形がとても似ていて親子だなーーって思いました。
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