kingyohime

ファン・ジニのkingyohimeのネタバレレビュー・内容・結末

ファン・ジニ(2006年製作のドラマ)
4.4

このレビューはネタバレを含みます

DVD8本全24話の韓国歴史ドラマ。
あまりに面白くて次、次と夢中になって見てしまいました。

ファン・ジニは韓国の朝鮮王朝時代に実在した人物で、伝説の妓生(キーセン)と呼ばれた女性です。
妓生とは日本で言えば芸妓のこと。
ただ妓生といっても踊りや楽器だけでなく、教養も身につけねばならず、絵や詩といった分野においても勉強していました。
ファン・ジニはそのどれにおいても優れた才能を発揮し、特に詩には特別な才能があったようです。

寺で修行をする少女、チニ(ファン・ジニ)はある日町に出たとき偶然目にした妓生の踊りに目を奪われます。
実はチニは妓生と両班(日本で言えば貴族)の間に出来た子。
妓生であるチニの母親はチニには妓生として生きて欲しくないと思い、生まれてすぐに寺にチニを預けたんです。
しかし、チニは一度目にした舞に心奪われ、妓生として生きる道を選びます。
そしてチニはもちまえの根性と努力、そして持って生まれた才能で誰もが認める妓生に成長していくのです。

このドラマの見所は何と言っても、チニの人生において命をかけた真剣な二つの恋について描かれたシーン。
初恋の人、ウノ、そしてチニが生涯で一番愛したと言われるキム・ジョンハン。
特に私はウノとの恋のシーンが好きでした。
ウノがチニを眩しげに見る瞳や、まだ若い二人が少しずつ相手に惹かれてゆく心の動き、もうこれは完璧に胸キュンものです。
またその時流れる音楽がなんとも切なくていいんです。

このドラマはチニの子供時代、童妓時代、妓生時代、本当の踊り手を目指すとき、この4つに分かれます。
私が一番好きなのは童妓時代でした。
初恋のときもこの時代でしたし、一番ハラハラドキドキしました。

このファン・ジニ役を演じた女優さん、化粧をして着飾ったときとそうじゃない時がまるで雰囲気が違うんです。
真っ赤な口紅を塗って下から睨めるように見上げる挑戦的な瞳。
化粧をしてない素顔のまだ幼さの残る顔。
全く違うのがまた魅力的でした。
また踊りも素晴らしく、最後の舞いでは涙が出てしまうほどでした。

それと衣装も今まで見た韓国ドラマの中で一番華やかでよかったです。
色鮮やかなだけでなく柄もいろいろあり、それに合わせてつける髪飾りや服につける小物も本当にさまざま。
また着方も重ね着したチマを膨らまして着て、まるで西洋のドレスのよう。
そしてチョゴリはまるで日本の着物のようで和洋折衷な感が何とも言えずいい。
中でも私はチニの師匠であるペンムというかなり年配の方が着てるチマチョゴリがいつも素敵でいいな~と思いました。
特に上が黒のチョゴリに下ブルーグレーのチマはいいな~、着たいな~と思いました。

あと韓国の自然が素晴らしい!
秋から冬にかけての景色なんですが、目の覚めるような秋の紅葉や、韓国独特の景観が素晴らしかった。
特に私はチニとウノがいつも逢引きを重ねていた場所が好きでした。
周りが蓮で囲まれた東屋とチニがウノに舞を見せた場所。
何故か初めて見る場所なのに懐かしい気持ちになりました。

このドラマは一言で言うとせつないドラマです。
もう私は涙涙でした。
どのシーンとはネタバレになるので書きませんが、涙が止まらないシーンがありました。
女性の心情、妓生という立場で生きる悲しい運命の女性を描かれているドラマ。
女性が見るのには絶対、オススメです!