トップスターになった初恋の男の家で、家政婦として働くうちに恋が再燃する子持ちアラフォーのお話。定番と言えば定番だが、特筆すべきは、心も体も疲れ切った中年女性を演じるのが、かつでの妖精チェ・ジンシルだということ。「星に願いを」などで、可憐だった時代のジンシルさんを知る身にとっては、ビクビクで視聴開始。結果としては、若い頃の何倍も、素敵な女優さんになっていたジンシルさんを再発見。都合よく子供たちの存在を消す手法を取らず、子供たちと共に歩む大人の恋愛を見せてくれたドラマ。あの年齢のチェ・ジンシルとチョン・ジュノじゃなければ作れなかったドラマだと思う。
ostも良かった。特にイ・ウンミさんの「恋人がいます」は傑作レベル。ジンシルさんが亡くなった直後、ドラマ「彼らが生きる世界」の中で、この歌が流れた時は、文字通り息が止まった。ジンシルさんへのトリビュートだったのだろうか。
シーズン2製作が決まっていた中でこの世を離れたチェ・ジンシルさん。生きていたら、どんな素晴らしいドラマになっただろうか。
