YasujiOshiba

After Life/アフター・ライフ​のYasujiOshibaのレビュー・感想・評価

After Life/アフター・ライフ​(2019年製作のドラマ)
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イタリア語の同僚に勧められて鑑賞。1話30分足らず。

ブラック・コメディといえばブラックだけれど、ブラックでなければ上質なコメディではないよね。

ほとんど同じルーティーンをくる返しながら、時間イメージを見事に表出する演出は、少しずつ転がりはじめる地方のフリーペーパーの記者トニーの気持ちを追う。彼を演じたリッキー・ジャーヴェイスの表情がよい。全てに懐疑的で破滅願望を抱きながらも、愛し愛されることを教えてくれた亡き妻リサに寄り添われている。

ぼくらの誰もが寄り添われているように、彼もまた寄り添われることで、生き残ることができる。少なくとも、かわいそうなヤク中のジュリアンのように眠りにつくことなく、亡霊の望みのままに生きることになるわけだけど、4話あたりから、ぼくはちょっと目頭が熱くなってきてしまった。

うん、生き残るってことは、無条件に「善」なのだよな。