津次郎

となりの美男の津次郎のレビュー・感想・評価

となりの美男(2013年製作のドラマ)
3.0
私は熱心な韓ドラの視聴者ではありませんので、周知のことを、発見のように語ってしまうかもしれません。
このドラマは申し分ないロマンティックコメディかと思います。

ただ個人的な焦点はキムスルギに尽きました。童顔に輪をかけたような幼児顔+体型なのですが、全話にわたって目の下に隈のある担当編集者として出てきます。常に労働環境改善せよの春闘参加者のようなたすきをかけています。そして鬼のような癇癖で毎度怒鳴り散らします。その魅力が、ちょっととんでもないのです。要するに際立ったキャラクターなのですが、その際立ち方が見たこともない突出感なのです。相対して、たとえば日本のドラマにおいて、脇とはいえ目の下に隈のあるキャラクターが16を数える全話で完走するかと言えば、そんな突拍子もないことはあり得ません。まして彼女は寝ておらず帰っておらず洗っておらず食べていないという、絶対の不機嫌を全身から発しているにもかかわらず、目を剥いて怒鳴っている表情が懐柔したボスベイビーよりも愛らしく可笑しいのです。出し抜けに飛び出す英語もあざやかなほどツボでした。個人的には全話分、担当さんの部分だけ抜粋編集したのを見たい勢いでした。
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