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擇天記(たくてんき)~宿命の美少年~のMMMMerのネタバレレビュー・内容・結末

3.6

このレビューはネタバレを含みます

これは結構面白かったです。
中国のドラマは全50話とか普通なので、割と序盤が重たいというか「一体何を見せられてるんだろう」という時間が結構あるのですが、このお話は最初から「もう直ぐ死んでしまう宿命と立ち向かう。そのためにはこのようなタスクがあります。」と明示されるので、話を追いやすい。

主人公もおっとりしていて知的な性格で応援できる感じだし、初めて山を降りて来て仲間に出会って居場所を見つけ、力をつけていく・・というのはとても楽しい展開です。

ヒロインなど主役以外のキャラクターも良く描かれていてそれぞれの生きること動機やあり方がわかりやすく応援できます。

原作があるのだったら原作がそもそも良くできた話なのだろうなと感じました。

その一方で気になったことがいくつか。
まず副題がダサ過ぎる。「宿命の美少年」って・・・
作品紹介も「元なんちゃらのルハンが初主演」とか書いてるんですけど・・・し、知らない人だし・・・察するに演技経験なさそうな書き方だし・・・と、だいぶ前からおすすめに上がっても頑なにスルーしていたのはこのせいでした。
せっかくストーリーのしっかりした話なのにもったいないなと思いました。

ほかに気になったのはのは、BGMが異様にうるさいこと。
大音量なんですよBGMが・・・だからセリフが聞きづらい。
中国語の勉強のためにみてるのにセリフが聞こえないから音をあげるとBGMが大音響。ちょっとおかしいだろうというレベルでした。

前52話のうち、40話くらいまではすごく面白いのですが、そっから先は何か話が繰り返しになってくる。
繰り返しっていうかようは「星盤」と「星図」のことでずっとあーでもないこうでもないしているんですけど、この星が何ちゃらの背景にある哲学をわかってないから一緒に謎解きする楽しさはない。
ちょっと早送りして「まだ解決しない?」「そろそろ?」「まだ?」っていう時間がしばらく続きます。

一番キャラクターで応援したくなるのは落落ちゃんでしたが、44話くらいから話がまどろっこしいのにイライラして早送り気味になってしまったため、結局落落ちゃんの真実を長生は知ったのか・・・
知らないままなのか・・・
あと長生ずっと死にそうだったのになんの弾みで元気になったのか・・・

44話前後で散々足踏みした割にラスト3話はすごい詰め込みなので、なんかすっきりしませんでした。

中国のドラマは序盤重くて終わりは余韻もへったくれもないパターン多いですよね・・・

楽しめたという点では4点だったけど、後半の失速とラストの余韻不足でこのくらいの点数ですね・・・
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