従来のバディものとは全く異なる陰鬱な空気感が特徴的です。物語の中心にある事件は意外と単純で、印象に残るどんでん返しもある訳ではありません。本当の見どころは、捜査を通して引き立てられる主人公二人の内面なんです。仲が悪くて、価値観も対照的なのに、共通の目標があって結果腐れ縁になってきます。
マシュー・マコノヒーが演じるスーパー刑事の方が主人公でしょうが、彼の厨二病っぽい哲学よりは、ウディ・ハレルソンの人間的な弱みや欠点の方が感情移入しやすかったです。
結末はあっけなく感じてしまいますが、そこまでの旅はとにかく面白くて、ここ最近のテレビドラマの中では印象に残る作品でした。