死霊館のrollin

TRUE DETECTIVE/トゥルー・ディテクティブの死霊館のrollinのレビュー・感想・評価

5.0
8時間ぶっ通しで観れる映画。

まずHandsome FamilyによるOPテーマと映像が導く世界観がくそかっこ良くて、この「Far from Any Road」を壊れたレディオみたいに繰り返し聴いてた時期がありやす。

あらすじはアメリカ南部版の『マーシュランド』、もとい絶対に諦めない『殺人の追憶』。田舎の猟奇的殺人事件という最高のゴシップ=欲望の場末の風景。
海外ドラマにしては短い8話という時間的制約(誓約)を逆に利用した見事な脚本と本格的なフィルム撮影、つまりそれって本当に映画と同じやね。
1995年と2012年の二つの時間軸で描く構造に一見目新しさはないけど、ナメてかかると4話の超絶長回しに鈍器の様なもので頭を殴られ、5話で脳みそを撃ち抜かれ、見事に出し抜かれるのでやんす。

クトゥルフ神話やブードゥーといったSF・オカルト要素にどすけべなおっぱい等、夢がたっぷり詰まったドラマやけど、本作一番の魅力はやはりマシュー・マコノヒー演じるラスト・コールのイカレたキャラクター。
ウディ・ハレルソン演じる相棒マーティンと二人っきりの車内で「人間は仲良く絶滅するべきだ。」なんて言ってくる超面倒臭い彼の共感覚的厨二病哲学がとにかく最高で、たまに首の脈を測る癖がついてしまいました。

ヴィルヌーヴ監督の『メッセージ』、またその原作である『あなたの人生の物語』と同じ四次元的な時間の円環構造を説きながらも、個人的にはこちらのえらく文系な演出の方が夢があって好き。

人生に敗北した二人が再会してからの、俺たちはまだ終わってねぇ!的激アツ展開で“トゥルー・ディテクティブ”というタイトルに納得し、ラストが求め続けたものへの、物語が用意した皮肉且つ真理とも言える回答も素晴らしい。マシュー・マコノヒーの終盤の演技は特に光り輝いてる。闇は闇だが闇ではない。

ちなみに脚本のニック・ピゾラットは『マグニフィセントセブン』も書いてます!