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石つぶて ~外務省機密費を暴いた捜査二課の男たち~のsawakのレビュー・感想・評価

4.0
清々しい負け戦。

毎回毎回萩原聖人や矢島健一で脇を固めれば重厚なドラマになるとでも思っているのかと訝しがりながら鑑賞したが、佐藤浩一の老いの表現や、北村一輝の怪しい魅力と“ノンキャリア”としての矜恃を滲ませる表情など、俳優があまりに生き生きとしていた。

刑事ドラマで「家庭」を描かないという選択も、国家ぐるみの巨悪と向き合う刑事の姿に焦点を当て続ける意味で、最良のチョイスに感じる。撮影も『しんがり』のような無意味なトラッキングショットが減り、テンポよく観られた。
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