2001年外務省幹部が9億3600万円を横領した【外務省機密費流用事件】。その事件を基に日本政府の深い闇の一部を切り取ったシリアスな骨太ドラマ。現実に血税が億単位で官僚の贅沢資金に化けていたとは…一国民の私はどうしたらいいんでしょう。2010年鳩山内閣での調査がなされるまで詳細が公にならなかったというのも闇が深い。見所は佐藤浩市と江口洋介のような巨悪に立ち向かう正義漢の昭和の敏腕刑事たち。結局巨悪に正義が勝つことはなくなんとも儚いのだけれど、佐藤浩市演じる木崎の人生はなんて美しいのだろうと思った。まさに石つぶて。頼まれても政治家や官僚のようにはなりたくないな。