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ロマンスは別冊付録のmsのネタバレレビュー・内容・結末

ロマンスは別冊付録(2019年製作のドラマ)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

優しくて甘やかで幸せな世界。
その健全さが魅力でもあるが、砂糖の塊をそのまま食ってる感じというか、生クリームをスプーンで食ってる感じというか…

ウノのキュートさは素晴らしい。ちょっと過剰なくらいの清潔感で、すらりとした立ち姿が美しく、理想化されたカレシ感はハンパない。が、最初から最後までずっと「キレイ」なまま印象が動かないから、ウノというキャラクターが薄味に感じてしまった。

というか、ダニの娘がまったく話に絡んでこないのはすごく不自然だ。物語が進むにつれ異様な勢いで存在感がなくなっていく。「娘とのことも考えなきゃ」「まあそれはあとでいいよ」って、君らそんなことでいいんか…! こんな適当な回収しかしないなら子持ち設定にしなきゃいいのにな。

この作品、特に主人公二人は、最初出てきた時の性格付けから変化がほとんどなくて、正直後半は同じ味のものを食べ続けているようで少し飽きる。だからむしろ心情の変化が描かれる編集者の女の子とブックデザイナーのストーリーを追いたくなってしまったな。
その2人含め、広げた風呂敷を慌てて畳むように終盤でバタバタと成立していくカップリングも駆け足に感じてしまった。もったいない。

本作りに対する描写もそこそこで、舟を編む的な、お仕事モノとしての掘り下げも足りなく感じた。

決してつまらないドラマではないし可愛いシーンもたくさんあったが、どこか幼いというか、大人の恋愛ドラマになりきれてないというか、食い足りなさの残るもったいない作品だった。