pokotan

そして、生きるのpokotanのレビュー・感想・評価

そして、生きる(2019年製作のドラマ)
4.5
良かったー。
東北とフィリピンの風景の綺麗さ。
画の質感がめっちゃ好きだった。

キャストが最高すぎた。
有村架純と坂口健太郎の圧倒的キラキラ感、相変わらず素敵な光石研さん、知英さんの自然さ素直な可愛さ、恋愛にまっすぐな良い奴の岡山天音、品のある過保護な母親(義母)の南果歩さん。

ちゅらさんやひよっこの岡田惠和さん脚本らしく、登場人物めっちゃ魅力的で素敵だった。
2人にどれだけ不幸を背負わせるだと思ったけど、素敵な空気感がたまらなかった。

1話、東日本震災大震災のボランティア。
2話、ラブラブ甘々。
3話、流産とフィリピン。
4話、すれ違いと父の病。
5話、再会と死と誕生。
6話、それぞれの道

5話で泣いた。神回。
まず、「何かしたい。なんか。しなきゃいけないとかじゃなくて、逃げてるとかじゃなくて、何かしてぇんだよ。でも、何したらいいか分かんねぇんだよ。俺が生きてることの意味が欲しい。それだけなんだよ」って清隆が叫ぶシーン。あの震災当時感じてた想いが蘇った。良いセリフだなぁ。
そして、お父さんがベッドで「あの家は若い2人と生まれてくる子供の楽しいことだけでいいんだよ。悲しいことがあった場所にしたくねぇんだ。だめだ、絶対だめだ。」って言葉がたまらなく良かった。お父さんの想い。泣いた。
失う命と共に生まれてくる命。
毎回終わり方良いけど、5話の「ありがとう。生まれてきてくれて。ありがとう。」の表情やばかった。

最後も良かったなぁ。
お互い好きだけど、それぞれの道を歩むことにして別れていく2人。
ここでのカメラワーク最高。
長回しで、バス停で2人をぐるりと回って、バスが来て、乗り込んだあとの瞳子の表情を映すと笑顔だけど頬には涙。
あの夕日の雰囲気も合ってほんと素敵だった。
最後、子供の「お母ちゃん」の声でエンドロール。
ほんと痺れた。
pokotan

pokotan