いよら

記憶 ~愛する人へ~のいよらのレビュー・感想・評価

記憶 ~愛する人へ~(2016年製作のドラマ)
4.7
アルツハイマーを扱った作品ではありますが、それだけがメインというわけではありません。
アルツハイマーという病気を抱えた弁護士がそれをきっかけに過去と向き合い、今を前向きに生きていこうという話です。

もちろん、病気ゆえの葛藤やエピソードなんかも描かれていて切なくなるシーンとかもあるんですけど、主人公が決して悲観だけしてるわけでもなく、家族や周りの人々に支えられている感じがすごくいいです。

過去の事件も複雑に絡み合っているんですけど、最後にしっかりすべて解決します。後味としては苦々しく思う部分もなくはないですけど、主人公サイドに関しては納得できる終わり方でした。
息子のひき逃げ事件の犯人探しがメインストーリーなんですけど、犯人自体は中盤で明かされるのでミステリー要素というよりは、人間関係メインの話なのかなと思います。犯人自身の葛藤とか親との関係とか、何が正しいとか間違ってるというか、みんな大切なものを守りたいがゆえの行動が空回りしている感じでしたね。
もう1人の悪役の方は結構イヤーな感じなんですけど、それも嫌な人として大いに嫌いになれるキャラクターでした。イ・ギウはこんな役多いですね。

家族との向き合い方もよかったです。息子がいじめられたときの話し合いでのセリフがすごくカッコよかったです。父親との関係とかも少しずつ変わっていく感じもよかったなと思います。

そして、後輩のチョン弁護士(ジュノ)との掛け合いも楽しかったです。
いよら

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