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探偵物語のdaiyuukiのレビュー・感想・評価

探偵物語(1979年製作のドラマ)
4.8
元刑事の私立探偵の工藤俊作(松田優作)が、街の仲間達の協力を得たり、彼を邪魔者扱いする服部刑事(成田三樹夫)や松本刑事(山西道広)たちを手玉に取りつつ、様々な事件を捜査していく様を描いたハードボイルド・コメディドラマ。
ハードボイルド小説研究者の小鷹信光の原案を元に、「日本でハードボイルドを描いたドラマを成立させるには?」という命題に松田優作が1つの答えを提示した。それは、「ハートボイルド」。アメリカ発祥のハードボイルドを、日本流に解釈し、「仲間や依頼人の利益のために全力を尽くす。武器は、減らず口と知恵とタフな肉体と仲間」という概念に落とし込んだ。
ヒントは、エリオット・グルード演じたフィリップ・マーロゥ。
松田優作演じる探偵工藤が、毎回服部刑事や松本刑事を煙に巻きながら、依頼人のために全力を尽くすエピソードの数々は、実写版ルパン三世のようなスラップスティックなガンアクションやカーチェイス、軽妙洒脱な掛け合いに満ちていて、軽妙洒脱な中に「依頼人の利益を優先させるために体を張る」信念を秘めた新しいタイプのハードボイルドヒーローはルパン三世に並んで若者の憧れの的になり「シティハンター」の冴羽僚や「探偵はBARにいる」で大泉洋が演じた探偵「俺」などに影響を与えた。
「サーフシティ・ブルース」「危険を買う男」「暴力組織」「夜汽車で来たあいつ」「鎖の街」「誘拐」「或る夜の出来事」「復讐のメロディー」「裏切りの遊戯」「ダウンタウン・ブルース」は、松田優作のファンにもハードボイルド好きにもオススメのエピソード。