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探偵物語のrのレビュー・感想・評価

探偵物語(1979年製作のドラマ)
5.0
むっちゃ好き、大好き。語りきれない魅力が詰まっている。ワシにとってこの作品の存在は大きい。ちなみにLINEスタンプも工藤ちゃんを愛用笑

遊戯シリーズ後、それまでのシリアスでニヒルなハードボイルドのヒーロー像、そんなイメージを一変させた松田優作の代表作であるいつの時代も色あせることのない不朽の名作!
実にコミカルで時にかっこよく時にダサく笑。まさにこのギャップが最高に素敵な工藤ちゃん!
中折れハット、赤時に青時に黒シャツ、白時に黒ネクタイといった独特のファッションが、本当に様になっていて最高にカッチョイイ!!
他にもタバコの火、サングラス、べスパ、コーヒーへの妙なこだわり、仲間と街を思う気持ちと男の情と浪漫、そしてキャラ立ちが最高な脇役たち、、
そんな多くの人の心をつかみとらえ、デリケートな時代の空気をはらみながら80年代の扉を開けた最高の作品。
松田優作のアドリブ最高、SHOGUNの曲(「Bad City」、「Lonely Man」)も最高
アドリブに本気と冗談が入り混じった独特の世界観が築かれてて笑える
次回予告も毎度毎度おかしくて面白い
第五話の水谷豊がゲスト回も大好き。松田優作の親友である水谷豊との役としての絡みも素敵。
他にも、ちょくちょく当たり回があるし、好みな回がある。
そして最終回は一転してシリアス色が極めて強いストーリーが展開されたが、やはりその最終回(#27)の「ダウンタウンブルース」は、これまでの「探偵物語」のその陽気な仮面と鎧を脱ぎ去り、根底に持つハードボイルド精神を全面展開した。街の仲間への心情を吐露する長回し、それにワシが一番だと思っている謎めいたラストシーンなど、優作ファン必見の名場面の数々に刮目!
刺されたはずの工藤ちゃん、そのまま死んだかと思いきやラストの、街を歩くシーン。一体何を意味してるのか。差してる傘の色がカットごとに違い(赤→透明→緑)、そのラストシーンは様々な意見や解釈がある。しかし、一説によると監督、演出家の演出ではなく松田優作、自身の演出らしく本人だけが知るみたいなのが素晴らしく良い。

ちなみにワシの「探偵物語」エピソード"ベストIII"は、特にこの三話。
Ⅰ: #27「ダウンタウンブルース」
言わずもがな。
Ⅱ: #05「夜汽車で来たあいつ」
優作×豊!
Ⅲ: #06「失踪者の影」
ベストⅠ、Ⅱが上すぎてⅢは正直思い出しで良かったのを選んだ
他にも、#09「惑星から来た少年」、#14「復讐のメロディー」、#25「ポリス番外地」等…
多すぎて選べない笑
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