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明日への誓いのdaiyuukiのレビュー・感想・評価

明日への誓い(2018年製作のドラマ)
4.7
 神谷将太郎(萩原健一)は刑事を辞め、亡き妻の実家である教会を継いで牧師となった男。彼が刑事を辞したのは、村田慎一(村上淳)という殺人容疑者の逮捕がきっかけだった。村田はリストラされて自暴自棄となり、面識のないサラリーマンを無差別に刺殺した容疑がかけられていた。取り調べに当たった将太郎は、身勝手な言い分を繰り返すだけの村田に半ば憎しみすら感じながら送検したのだった。
 ところが1年後、驚くべき事実が発覚した…! 被害者の妻・小宮紗季(河井青葉)と村田は事件の前から頻繁に会っていたことがわかったのだ。DVに悩んでいた紗季が村田に頼んで夫を殺してもらったものと思われたが、立件できるほどの証拠はなかった。村田への憎しみから捜査を見誤った自分への悔恨もあり、将太郎は獄中の村田を訪ねて「お前を助けたい。出所したら俺を訪ねてこい」と語りかけ、その直後に警察を去ったのだった。
 それから10年――。牧師の仕事も板についてきた将太郎の前に、あのときの約束どおり、出所した村田がひょっこり現れた。故郷に帰りたいが母親に会うのが怖いという村田は、将太郎についてきてほしいと頼み込む。
 村田の願いを聞き入れ、同行を快諾した将太郎。村田が運転してきた車の調子が悪く、将太郎の愛車に乗りかえて、2人は出発する。将太郎は、検事として働く娘の玲子(笛木優子)に「古い友人と旅に出ます」とだけメールを残して…。 その頃、玲子の夫・篠原幹夫(田中幸太朗)の在籍する警視庁捜査一課は、朝に発生した3億円強奪事件の捜査で立て込んでいた。強盗犯が乗り捨てた逃走車両が発見された場所を聞き、幹夫は耳を疑う。なんとそこは将太郎の教会の駐車場だったのだ…! 将太郎は事件に巻き込まれたのか、それとも強盗に関与しているのか、捜査一課も騒然となるが…!?
萩原健一が原案主演を手掛けたサスペンスドラマ。
犯人への憎しみが眼を曇らせ真相究明出来なかった悔いを抱えた元刑事の牧師神谷と前科者の村田の、人生の落とし前をつけるための旅を、ユーモラスなニューシネマタッチで描かれ、人生でいろいろあった萩原健一の心情が垣間見えるユニークなサスペンスコメディドラマ。