ちはる

火花のちはるのレビュー・感想・評価

火花(2016年製作のドラマ)
5.0
民放ではできない、Netflixだからこその最高の作品でした。これはドラマではない、500分の映画。

キャストの演技が皆さん最高でした。特に主役の林遣都さんは徳永そのもの。途中から歩き方や話し方、目線が原作者の又吉さんに見えてきました。8話の5分間の長回しのシーンは、台詞なしの無音で微妙な表情の動きだけで徳永の漫才への葛藤や神谷さんへの失望がビシビシ伝わってきて...林遣都天才やな!

好きなシーンは山ほどありますが、ひとつだけあげるとすれば、売れないミュージシャンとの別れのシーンですね。今までのように千円を入れて曲の途中で立ち去るのが涙腺崩壊しました。自分は自分の道を進む。徳永の覚悟が見えました。

真樹や山下の彼女のゆりえもとても魅力的な人物でした。売れない芸人を支える彼女ってこんなにいい人ばかりなのかな?

ラストは賛否両論あるらしいですが、泣きながら笑える、火花らしいラストだったと思います。何があっても人生は進む、前を向いて行こうと思わせてくれるいい作品でした。

生きている限り、バッドエンドはない。僕たちはまだまだ途中だ。
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