峰不純子

火花の峰不純子のレビュー・感想・評価

火花(2016年製作のドラマ)
4.8
一緒に10年を生きたかの様な至極の10話。

見終えてからしばらく経つが、余韻がとてつもなかった。

ゆったりとした間合いで写し撮られる風景。
主人公たちが歩くのに合わせて横にスクロールしていく街並み。
そこに寄り添う劇伴と併せてとてつもなく好みな世界観で、始まった途端に大好きになった☆

俳優たちがそれそのものにしか見えなくて、見終えた今もどこかで生きてると思えてならない…。

かなりベタ惚れなドラマだけど、それに反して話そのものは引っかかる部分も色々あるw

徳永がなぜそこまで神谷に心酔するのかがイマイチ感じられなかった…。そもそも前半の方でも師匠にするほど好きには思えなかったw
二人の笑いに対する姿勢というか考え方も、お笑いに興味ない自分からすると、かなりムムム?な問答だったw 芸人はみんなそんな事考えてるの?
終盤、神谷の容姿の変化は予想外すぎてちょっと引いたw これが又吉ワールド??

気になるとこもあるけれど、好きな事に打ち込み人生をかけた時間。恋とも友情とも違う深いところで通じ合える二人の関係。
そういうものが、そんな人達がとても愛おしく描かれて、そこに生きていて、生きている街があって…見ている間中幸せな気分だった☆

ラストの神谷を見つめる徳永(林遣都)の暖かく優しい眼差しが、なんとも言えなかった。

太鼓のお兄さんがまさかこんなに引っ張られるなんて!!!w
峰不純子

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