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火花の日のネタバレレビュー・内容・結末

火花(2016年製作のドラマ)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

何度目かの鑑賞。
全てのドラマの中で一番好き!原作が好きだし、その実写が林遣都くんとなれば最高なのは間違いない。原作の空気を忠実に再現し、徳永や神谷さんの人物像を描く些細な会話は、時系列は変わっていても上手く織り込まれていた。
決して、夢を見るっていいな〜と手放しに思える作品ではなくて、夢という光に隠れた影の部分を色濃く描かれている。だけど、信じて何かを目指す人はめちゃくちゃかっこいい。叶わなくてもカッコ悪くてもダサくても間違ってても、眩しかった。
神谷さんの「淘汰された奴らの存在も絶対に無駄じゃない」というメッセージはこの物語、芸人の10年間の人生において救いとなる揺るぎない事実。10話かけて芸人の人生をじっくり見届けているわけだから、スパークスの解散は観ているだけの私もとても辛い。神谷さんの言葉はこの辛さをほんの少し和らげてくれた。ボクサーのパンチと芸人の特殊能力(笑わせること)を並べて例えるところは秀逸だし、なんだか説得力がすごい。「人生にBAD ENDはない」から、スパークスが立っていた舞台でまた別の誰かが人を笑わせて、もしかしたら徳永もまたどこかで人を笑わせるそんな未来を、ひたすら願いたくなる。

こんなに書いてもまだ書ききれないし、お芝居に触れるのも忘れていたけど言わずもがなだと思うので、兎にも角にも観てみてほしい。漫才シーン、とくに8話がお気に入り!サントラ、空に星が綺麗、主題歌、どれも最高!
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