このレビューはネタバレを含みます
・売れない気弱な芸人という原作での設定が林遣都の演技とマッチしていた。
・大衆ウケではなく我流の漫才をポリシーとするカリスマ的な先輩が廃れていくのも、波岡さんの演技の方がイメージに近しいものがあった。
・相方も、映画とは違って同級生の設定だったことで、コンビ解散の局面で片割れがどこかへ行ってしまう喪失感が余計に伝わってきた。
→又吉が描きたかった人物像は、総合的に映画版よりもドラマ版に近い気がする。
また、井下好井ととろサーモンというベテラン漫才師を起用し(映画版は二丁拳銃)実際にルミネをロケ地として使用しているあたりも、ドラマへの力の入れようを感じる。
涙で顔がグジョグジョになりながら林遣都と好井が最後の漫才をするシーンは泣いた。