このレビューはネタバレを含みます
この3.5点は平凡な作品だからではない。これまで主役の友達としてしか観たことのないヒロインと、その他の冴えないおっさんとしか見えないもう1人の主役の刑事の物語であるにも関わらず、見応えはある。最終話さえ、追加してくれたら、4.5をつけてもいい。
甦った殺人鬼と『冴えない刑事+霊媒師の女性』との戦いを縦軸に、刑事と霊媒師のぎこちなくも思いやりに満ちた恋愛を横軸として進められる物語。2人の温かな関係が物語の悲惨な進行を慰めてはくれるが、次々の転生してはとにかく鬼畜な殺人を繰り返す悪魔=殺人鬼が物語が進むにつれ、不快度を増していく。2人と関わりのある友人や同僚も次々と殺され、救いようもない悲惨さだ。
だから、最終話を1話丸ごと、2人と無惨に殺された関係者全員の転生後の話を追加してほしい。最後は来世にかけた2人なのだから。エンドロール後のワンシーンだけしか転生後の2人を描かない本作には3.5が最大値だ。