これタイトルで損してると思う。たぶんラブコメか何かだと思われてしまうのではないかな～、そういう自分が観てみるまでそうだった。『美しい私の花嫁』は原題そのままで、内容も確かにその通り。これは一組の男女が貫く一途な純愛の話ではある。
しかしその為に闘うのがダークな裏社会の巨悪なのである。闇金の裏には更に裏がいて、その裏にも元締めがいて、元締めは有力な表社会とも繋がっていて、そこには更に上がいることも臭わせる。
巨大な闇のネットワークがあり、人身・臓器売買も行っている。韓国の映画でも頻繁に出てくることだ。
ここで闘うのは一介の銀行員なんだが、これが実は只者ではない。エートコの御曹司であり、元海軍特殊部隊UDTの出身でもあった。
裏社会で上、上、更に上がいてっていうの、たぶん現実もそうなんだろう。これだけ韓国の映画やドラマでよく出てくるのだから。韓国で上、上、を突き詰めていくと、最終的には大統領に行き着くしかなくなる。っていうのを他の何かの韓国映画のレビューで前に書いた覚えがあるな。
それで映画やドラマではヒーローがいて一応の決着なりがつくけれど、現実はそうは行かないからねえ。かしくて巨悪は相も変わらずのさばり、このテのフィクションも創られ続けるのだろう。
