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デッド・トゥ・ミー ~さようならの裏に~ シーズン1のESRのレビュー・感想・評価

4.0
夫をひき逃げ事故で亡くしたジェン。
その加害者であるジュディは、ジェンの悩みを解消したり、手助けをすることで罪滅ぼしをしようと、偶然を装って知り合うも、意外にも意気投合し、ジェンの家に同居することになる。

いつ、どのような形でジェンが真相を知ることになるのか、その後どのような行動を取るのか、という視点で観るのだが、罪悪感に押しつぶされ今にも喋り出しそうなジュディにハラハラさせられる。
登場人物全般に衝動的でその場しのぎの行動が多いので、次のシーンでは警察に連行されているかもしれないという、ある種予断を許さない雰囲気があり、それが興味を引き付ける。

ジェンは怒りも悲しみもすぐ口に出る直情的なタイプ。
ジュディはどこかフワフワしていて足元が覚束ず、考えなしに行動してしまうトラブル体質。
一見相容れない二人だが、傷付いた互いを慰めあう共依存のような関係で、ゆえにジェンが夫の死の真相を知ってもなし崩し的に付き合いを続けることに納得感がある。

ジェンとジュディの奇妙なリレーションシップを中心に、思ったよりクライムドラマ成分がベースにある。その上でダークな部分とライトな部分とを行き来するコメディでもある。
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