そのじつ

新米刑事モース ~オックスフォード事件簿~ シーズン1のそのじつのネタバレレビュー・内容・結末

4.5

このレビューはネタバレを含みます

NHK BS2で放送

3/14追記)第5話「家族の絆」原題Home

今回は読解が難しかった。「箴言26-11」とかいきなり言うし。吹替版で見てるから「しんげん」という発音で最初は「震源」かと思った。日本人には馴染みのない言葉。でも、そんなシナリオが小説っぽく冴えてて、すごくいい感じだった。
モースの家族初登場で興味津々。そして切ない。射撃の腕前について尋ねられてお茶を濁していたモース、ずっと後になって父と狩りのエピソードをソッと話す。こういうの好きかも。

でもさらにグッときたのは、サーズデイ警部補のオトコ気!カッコいい!
勘違いだけど、ジョアンについて問い質さずに「大事にしてやってくれ!」とモースに託して、ヴィックと決着をつけに向かうその肩の哀愁と勇敢さ。胸が熱くなる!
このドラマのファンは、モースと同じくらいサーズディも好きになっちゃうよね。


3/8追記)第4話「ファミリービジネス」原題Rocket

こんわーいお母さんがいいキャラ。謎が解けると共に、家族のいがみ合いのもつれた糸も、整頓される仕掛けがいい。面白かった。
モースの失恋リスト延長中!

3/8追記)第3話「殺しのフーガ」原題Fugue

モースの推理力が認知され、嫉妬され、奇妙な力学が働き始める…。
まさにミステリ!という、やけに手がかりの多い現場を目の当たりにするモース。謎解き要素大で見応えがあるようだが、今となってはサイコパス・ネタはかえって平凡にさえ感じられ、若干オチはつまらなかった。
今回の見所はサースディ警部の家族が登場するところ。あとストレンジ巡査との関係も良好です。
関係ないが「クローニン」という名前が気になった。
エンディングのカットで印象的な、屋根の上のシーンと、列車の横のシーンはこの回だった。絵が綺麗だった。

2/19追記)第2話「泥棒かささぎ」原題Girl

理解者を得て少し落ち着いたように見えるモース。1話のセンシティブな感じも捨てがたいけどな〜。
惚れっぽいのはロマンティックさの証し?毎回片思いのまま別れるパターンがいいね。
しかしサースディ警部にモースは惚れ込まれてるんだから。その推理力に。男が男に惚れるってのはこんな感じだろうなぁ。ブロマンスも好きだけど、こういうのの方がもっと好き。


第1話「ある晴れた日に」原題Endeavour

顔色の冴えない若い刑事モースのキャラクターがよい。

ウツウツと日々を過ごすさま、かつての同窓生に声を掛けられて顔をそらす様。しかし推理に熱が入ってくると目に光が宿り、饒舌になるさま、愛するものを乞い求める様。
寂しげで浮世離れした感じが、ハリーポッターのスピンオフ「ファンタスティックビースト」のニュートをちょっと思い出させた。

オックスフォードで古典文学を専攻していた刑事なんて、それこそファンタジックなイメージ。

謎解き部分もうまく編んであり、ラストまで予想を裏切られ続けて面白かった!

すこしレトロな風俗やイギリスの美しい風景もふんだんに見られて楽しい。
今後も期待!
そのじつ

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