叡福寺清子

SUPERGIRL/スーパーガール<フォース・シーズン>の叡福寺清子のネタバレレビュー・内容・結末

2.8

このレビューはネタバレを含みます

外れが見当たらないアローバースの中で,本シーズンはどうにもならんという評価を下しました.こんばんわ三遊亭呼延灼です.
アローバースの中でもリベラル臭が一番濃厚なスーパーガール.そしてS4の大きなテーマはズバリ差別です.もちろんこれは,差別と分断を助長している(リベラル脳ではそのように見えるらしい)とされるトランプ大統領政権が誕生した事と無関係ではないでしょう.違法移民や黒人を宇宙人に置き換え,地球人との分断を描いた本シーズンですが,リベラル側一方の視点でのみ語られ,とにかく差別を強調するシーズンになっています.例えば,早い段階でマーズディン大統領が宇宙人だったことが世間にバレてしまい,大統領は早々に辞任します.宇宙人差別の一つの事例としての役割を担っていますが,そもそも合衆国憲法に照らし合わせてマーズディンが大統領になる資格があったのかという議論は一切ありませんでした.法は法であり差別とは無関係に資格がなければ辞任は当然でしょう.
そのマーズディン政権下で成立した宇宙人恩赦法が,ベン・ロックウッドにより失効した事もまた宇宙人差別の象徴的出来事になってますが,違法な大統領のもとで成立した法の有効性もまた議論皆無で,差別という感情的側面のみが注目されていました.もちろんドラマですから全てを描く必要はないのですが,「差別」を錦の御旗のように大上段に構えられても,保守思想の視聴者としては鼻白んでしまいます.
そもそも良きアメリカ人だったベン・ロックウッドが強固は宇宙人排斥論者に変わったのは,ダクサムとの戦いに巻き込まれた父親を亡くしたことがきっかけでしょう(それが語られるEP3は本シーズンのベストEP).そのロックウッドの元に集まってきた人々を「宇宙人をゴキブリ呼ばわりする偏狭な差別主義者」と描き悪い印象を植え付けていますが,彼らだって「宇宙人に職や住居を奪われた」「宇宙人の能力に恐れを抱く」という弱者的側面があり同情すべき点もあるでしょうに.
弱者といえば,宇宙人は皆助けあいの精神がある平等主義者で今は弱者という設定になっていましたが,じゃあクリプトンとダクサムの歴史はなあに?ってツッコミの一つも入れたくなったのは私だけだったでしょうか.
最終EPでロックウッドの息子が差別の根絶を訴えていましたが,地球人には宇宙人を恐れる自由すらないのでしょうか.空を飛ぶ,銃弾が効かない,姿を消す,予知夢等々,そんな能力の隣人を愛せよと高尚なこと言われてもなぁ・・
その最終EPでロックウッドは収監されていましたが,そもそも罪状はなんだったのか.ロックウッドの一連の行動は,もちろん本人の意思によるものですが,根底はレックス・ルーサーに騙された被害者であり情状酌量の予知は十分にあるし,宇宙人省の長官としての行動に罪になるような事はなかった気がしましたが.

被差別の象徴として,宇宙人でTLなニア・ナルが登場しますが,自身が性別違和であることをひけらかすように見えてしまいました(もちろんカーラのインタビューでの告白は有効な手段だったことは理解してます).というか,ニアの性的違和感ってなんだったの?女性の体だけど男なんだよね,か,男性として生まれたけど性転換手術受けて今は女よ,なのか結局よくわかりませんでした.後者ならわざわざ自身が告白する必要もなかったでしょうに.前者の場合はブレイニーは同性愛者って事になるの?

終盤レックス・ルーサーの登場で少しは面白くなりましたが,観た瞬間「ミニ・ミーじゃん!」ってオヤツ代わりに食べてたポールウインナーを吹き出しそうになった事だけは記載しておきます.

さて,現実世界においては,黒人のよるアジア系住民への差別・暴力行動が激しいバイデン政権ですが,スーパーガールは助けにきてくれるのでしょうか.というか,スーパーガールに登場するアジア系ってキャットコーの女性記者ぐらいしか思いつかないんですが,制作陣はまさかアジア人差別してないですよねぇ・・