ファルコン

SUPERGIRL/スーパーガール<フォース・シーズン>のファルコンのネタバレレビュー・内容・結末

4.3

このレビューはネタバレを含みます

今シーズンは宇宙人への差別がメインテーマ。人種差別やヘイトクライムなど、現実世界で私たちが直面している問題にスーパーガールですら悩み、苦しむ。友達が(無意識のうちに)敵になっていた前シーズンとは、また違うしんどさではあったな。視聴者としてベン・ロックウッドとその家族が宇宙人によってどんな被害を受けてきたかを見ていると、彼らが差別主義に染まるのも理解できてしまうのがつらいところ…。正しさのためとはいえ、暴力を容認するのか否かというジョン・ジョーンズの葛藤もつらかった。トランスジェンダーのニア・ナル(ドリーマー)の登場は嬉しかった。世界に存在するトランスジェンダーの人々を可視化することは本当に大事だ。ニアのお姉さんがニアに言い放った言葉がどれほどひどいか、この言葉を現実のトランスジェンダーの人々が何度言われてきたか。身につまされる思いだった。ジェームズのPTSDの描写で、男性は自分に心の問題があっても周囲に弱いと思われたくなくて認められないところとか、「有害な男らしさ」の問題提起でもあって良かったと思う。しかし、今シーズンはずっとレックス・ルーサーの手の上で踊らされていたんだと思うと物凄く腹が立つな…。自作自演でアメリカのヒーローになろうとするなんて、本当に最悪。
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