Tk

三国志 Three KingdomsのTkのレビュー・感想・評価

三国志 Three Kingdoms(2010年製作のドラマ)
5.0
とうとう観終わってしまった。全95話という壮大なドラマを。何度も書き換えるであろう感想は、まとめるには難しく、三国志という世界が、いかにして今でも愛され語り継がれているのか、勝手ながら理解したように思う。
久々に吹き替えで観たので、自身の脳は影響をうけ、感想の言葉までも吹き替えの言い回しのようになっている。

三国志を題材とした作品は、このドラマを観る前までは映画レッドクリフぐらいしか観たことがなかった。その作品を観た時に、三国志に興味を持ち、このドラマを観始めた。

ドラマの構成やキャスト、どれをとってもワクワクさせられた。曹操、劉備、孫権。名前は有名でも、どんな人でどんなことをしてきたのかは全然知らなかった。このドラマを観て、少しは理解したと思いたい。そして関羽、張飛、諸葛亮、趙雲、呂布、孫策、周瑜、魯粛、司馬懿…印象に残った人物をあげたらキリがなく、どう彼らを説明したら良いのかわからないほど。

個人的には、劉備に1番心を持っていかれ、彼が亡くなった後は、諸葛亮に思いを馳せました。劉備の仁義の心は素晴らしいが、奥方に対しては割と冷たく。けど完璧な人はいないのでそれは仕方ないのですが、諸葛亮はとにかくすごかった。人として軍師として、これほど賢い人がいるとは。諸葛亮が、主要3名以上に人気なのが理解できました。
まず曹操のお話がメインで進んでいきますが、曹操の人格は私としては理解しきれないところがあるものの、どんな人にでも死は訪れるもので、曹操が死ぬときは、なんだかやるせない気持ちになりました。曹操の話が進む中で劉備たちが加わり、曹操と劉備のやりとり、そして関羽、張飛との関わり。特に曹操は関羽を慕っていたのが印象的でした。3人の絆は強いですが、関羽や張飛も自身の理性や感情が勝る時もしばし。そこに諸葛亮が加わることで関係性も自然と変わっていく様も、時々嬉しくも切なく、理解する難しさを感じました。そして孫権は、孫策という兄を持ち、最初は影に隠れがちな印象でした。しかし彼には兄の孫策の友人である周瑜という武将が近くにいました。ですが彼は諸葛亮への執着が強く、賢人でも人を恨むようになると負の連鎖へと繋がるようだなと感じました。
そして曹操のものに仕えていた司馬一族が、最後は天下を統一させるところも驚きです。人の寿命や天意の中で戦いぬき、なしえず亡くなったものの中で、司馬一族は最後印象に残りました。

このドラマを通して、初めにも書いたように、三国志のことを少しでも理解できていたらと願うし、三者三様の考え方と戦い方があり、学ぶこともとても多かったと思います。国を統一する戦のお話ではありますが、今の私に刺さる言葉はたくさんありました。

まだまだ頭の中で整理できていないように思いますが、ひとまずこれにて。
このドラマを観れてよかったと思います。
Tk

Tk