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ハンドメイズ・テイル/侍女の物語 シーズン2のpapipupepokoriのレビュー・感想・評価

4.1
出産能力を持つ女性を“侍女”として国家が管理し、強制的に子づくりをさせようとする世界で描かれるディストピアもの。

S1は支配者(司令官、司令官の妻)対、被支配者(侍女)の構図をベースにストーリーが描かれていたが、その構図が複雑化していったのがS2。
男尊女卑ディストピア世界において名誉男性的立場にいる司令官の妻セリーナが、実は自分もまた程度の差こそあれ侍女のように軽んじられ、虐げられているのだと徐々に悟っていく。S2のキーパーソンはセリーナだと思う。
セリーナの微妙な変化以外に、最終話、女中の結託や、ラディカルな老司令官の振る舞いにも燃える。

好きなエピソード。
E7「その後」でのセリーナ、主人公ジューン、運転手ニックの共闘。セリーナは赤ちゃんのためだが、密かに協力し合う展開が熱い。厄介な司令官を排除しようと動く3人。階段の途中のニック、階段の上の家の扉前のセリーナ、家の中で窓越しにジューン、というビジュアル的構図も面白くてぐっときた。
E8「女たちの仕事」。セリーナも被支配者側なのだということが決定的に描かれる話。しんどい。

そういえば現政権前の過去エピソードの中で、主人公が夫側の姓で「Mrs~(~夫人)」と何度も呼ばれることにうっすら不快感を感じ、自分の姓で言い直すシーンがあった。夫婦別姓が普通、男性側の姓での「~夫人」呼びは女性軽視の兆候、という描写でもあって、…なんだかなー。苦笑いだわ。
いまだに夫婦別姓が認められていない世界唯一の国JAPANさ…。