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凪のお暇のgamojojiのレビュー・感想・評価

凪のお暇(2019年製作のドラマ)
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『空気は読まずに、吸って吐くもの』

空気をテーマに、「生きる」とは何かを問う
①空気を読みすぎて自分を出せない主人公凪が、様々な人との出会いで自らの考えが変わっていく。そんな自分を見つけていく姿は自分を出すことが憚れる現代社会において一つの兆しになっていくはず。

②もう1人の主人公である慎二。凪と境遇が似ていて彼もまた空気を読む。凪と違い、周りの空気を良くするため信頼も厚い。ただ本意ではない行動のため、そのしわ寄せが凪へ向かい冷たく当たってしまう。そんな彼が自分の写し鏡のような凪の成長を感じたときにどんなアクションを起こすのか見所。

③上記2人と違い空気を読まないゴン。空気を読まないからこそなんでも受け入れ周囲を勝手に破滅に追い込んでいく。そんな彼が「空気」を感じたとき、どんな変化が起こっていくのかも見所の一つ。

上記に描かれる3人の三角関係が見ものの今作だが、周りの人々も非常に魅力的。物にすがるニート、娘のため身を粉にして働く母、それを知って周りに合わせる娘、落ち銭を拾ったり映画を見て過ごす謎の住人など特徴ある人々の生き様も面白い。
またパスカルズのBGMと編集がいい意味で凪の醸し出すテンポを崩さず、終盤ののmiwaのリブートで次回が待ち遠しくさせる演出。

全てがいい塩梅で構成され、60分があっという間に過ぎ去っていく。
文章量を見て貰えばわかると思うが慎二が最低でなお愛おしい存在の本作でハマった人も多いのでは。それを上手く演じた高橋一生がすごい。