いかとこまつな

ツイン・ピークス:リミテッド・イベント・シリーズのいかとこまつなのレビュー・感想・評価

5.0
登場人物の多さ、不思議空間シーンの乱立、不規則なリズムの音など情報が多すぎて記憶することが困難なためかドラマを観ていながらデジャビュを体験しているみたいな感覚だった。きっとリンチは本来なら映画やドラマ、本や漫画に書き起こすことが出来ない言葉では説明出来ない何かを表現したかったのでは。。「人の心のすべてを理解したと言い切ることは、宇宙のすべてを理解したと言い切ることと同じ」という言葉をユングの本で読んだ事があるけど、このドラマを理解しようとすることは宇宙を理解しようとする事と同じなのではないでしょうか。
リンチは心理学が好きなよう。超個人、瞑想、輪廻転生、共時性、無意識、、、など色んな言葉が浮かんだけど最後は何も回収出来ない感が否めない笑
最初は分裂症になったクーパーが他の人格を回収していくだけかと思った。その過程にリンチの気になる事柄を散りばめているのかなと。でもそう単純な話でもなさそうだった。
ぼんやり分かるようでぼんやりわからない、でもめっちゃ面白い。他にないなこんな作品。
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