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ツイン・ピークス:リミテッド・イベント・シリーズのsukeのレビュー・感想・評価

4.5
実際に25年の時を経たオリジナルキャストのキャスティングと、物語の再始動は単にノスタルジー的な悦びだけでなく、時間と空間、肉体をめぐる物語としての強度を強化し、さらに多元宇宙、意識と潜在意識、夢などの精神性を強めている。善悪の二項対立、火と電気、闇(黒)のモチーフが夢や感覚などに依拠したシュルレアリスム的にさまざまなイメージとともに提示され、理解できる部分とできない部分のちょうどいい塩梅、考察ののり代を与える。
編集のテンポが特徴的。長い間、遅さ、反復、冗長というのは映像メディアにとってとても贅沢で豊かなものだと感じた。
映像技術の進歩が、製作者の頭の中のイメージをビジュアル化させるのに追いついた感じだが、まだ先の可能性も感じた。
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