こたつむり

ケイゾク/特別篇 ~死を契約する呪いの樹のこたつむりのレビュー・感想・評価

3.5
本編に引き続き、こちらも再鑑賞。
相変わらず“違和感の塊”のような物語ですよね。

精神に異常を来たすような要素と。
牧歌的で思わず頬が緩む演出と。
そして、ミステリと呼ぶには浅い謎解きと。
様々な要素が散漫で自由奔放。テレビドラマの形で考えると首を捻ることばかり。

特に副題となっている部分については、最初から“矛盾”が明らかですからね。製作者が謎解きを挑んでいないのは自明の理。

そう。彼らが挑むは“既存の価値観”の破壊。
ミステリドラマとはこういうもの…なんて先入観に挑戦しているのです。

それを支えるのが娯楽作品を作るという気概。
その太い幹が中心に「どでん」と座っていますからね。本質を見失わなければ良いのです。

まあ、そんなわけで。
世紀末のごった煮、あるいはリミックス。
『ケイゾク』本編を総括する物語として…大変美味しゅうございました。

ちなみに本作で最も印象的な台詞。
それは「メロメロメロンメロンパン」。
我が家で大流行したのは…ここだけの話です。
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