犯罪者にも再出発する権利がある。その機会を、その望みを、否定することや奪うことは誰にも許されていない。「もちろんその通りだ、犯罪者を一括りに悪者として決めつけるなんておかしいことだ」と、ドラマを見ている瞬間は同意することができた。しかし、改めて考えてみると、もし前科のある人と関わることになったら、自分はどんな反応をするだろうか、本当に相手を信じることができるだろうか、本当に偏見の目は持たないだろうかと疑ってしまった。
犯罪行為の理由によって罪の重さが決まるのではなく、犯した罪の結果ですべては決まる。しかし、このプラージュの住人たちのように、その人の人間性と罪をイコールで簡単に結び付けられない人は少なからずいるのだろう。
普通に暮らしている自分が、「犯罪」と関わることなんて一生無いように感じていたが、それはどうやら違うらしい。いつ自分が犯罪者になるかもわからない、被害者になるのかもわからない。このドラマを通して、その恐怖を初めてリアルに感じた。
上手くまとまらないが、人間は過ちを犯す生き物。そんな人間とどう向き合っていくのか、自分はどうするのか、これまで真剣に考えたことのなかった「犯罪」に対して自分なりに考える時間が生まれた。
5話ながらにしっかりまとまっていて、一気に見ることができた。少しショックな場面も個人的にはあったが、見ることができて良かった作品だといえる。
