ブレンダン

教場のブレンダンのレビュー・感想・評価

教場(2020年製作のドラマ)
4.2
原作を読んでないので厳しい警察学校での成長物語かなと思っていたら全く違いました。確かに厳しいんだけど学生も抜くところは抜いていて逆にリアル。
私の少ない警察知識によると無帽の時の敬礼は挙手しないそうです。警察関係者からすれば初歩の初歩なんでしょうけど案外挙手するドラマは多いです。多分その方が分かりやすいからだと思います。その点このドラマは正しい敬礼をしていて全体的にリアルに作り込まれているのではないでしょうか。
まず木村拓哉が演じる風間の登場シーン、眼鏡の奥に光る義眼で教室を見渡した時の只者じゃない感じ、ギロッと睨まれ全てを見透かしている感が画面越しにも伝わってきます。風間の観察眼として披露される推理は風間より多くの情報を得ている視聴者にとっては正直大したことないです。ですが、風間の圧倒的な存在感が説得力を補完してくれています。生徒側に自然と感情移入して追い詰められる様を体験できる作りになってます。
前編は問題のある生徒を見つけ出すスリリングな展開で文句のつけようがない面白さでしたが、後編は自分語りが多く凡長でした。特に味方さんの演技はまるで舞台のようでちょっと引っかかります。ただ、「困っている人に寄り添う警察官になりたい」というありきたりな答えに重みを持たせる前振りとしてはアリなのかも。
ラスト新たな生徒たちが入って来る円環構造もいいです。卒業生たちとの顔付きの違いが際立っていました。
仕方のない事ですが退校届を乱発しすぎて緊張感は薄れてしまいましたし、月日は流れているので川口春奈さんの変わるきっかけが卒業目前過ぎるというのも少し気になりました。
とはいえ、全編を通して木村さんの熱量が伝わるいいドラマだと思います。
あと、三浦翔平さんも良かったです。