ゆみゆみ

高校教師のゆみゆみのレビュー・感想・評価

高校教師(1993年製作のドラマ)
4.5
最高だった。9時間ぶっ続けで観た。27年ぶりに観たはずなんだけど、ストーリーのほとんど覚えてたし、なんならセリフも言えた。おかしいな。きっとどっかで観たんだろうな笑

今だと、まずこの脚本は無理だな。絶対クレーム入る。色々まだ緩かった時代の、でもいい時代の作品。
野島伸司はやっぱ凄いや。当時から色々物議を醸したけど、それでも熱狂的に受け入れられた。私もそのクチ。必死でリアタイしてたもんなぁ。

今観ると色々見えるとこがある。
とにかくセリフが秀逸。セリフが色んな伏線になってて、羽村(真田広之)の未来を藤村(京本政樹)が言い当ててたり。

何よりあのラストシーン。
あれは色んな説が考えられるけど、どれも説得力があってどれが正解とも言えない。ホントうまいよね。最終話の後も話題を残すってね。

よくできてるなぁ。今放送しても遜色ない。完璧だったなぁって思う。特に繭(桜井幸子)の人格設定が最高で、可愛いし可愛いし情が深い。最高なんだよなぁ。
あと、体の関係について色んな組み合わせで、それも相当シリアスな状況で出てくるんだけど、繭に関してはキスシーンすら出てこない。その場面になると彼らのコートがその代役を果たす。それはきっと配慮とかじゃなくて、ワザとだと思うけど、返ってそれがいい。影同士でキスしたり、ドア越しにキスしたり。可愛いしかないし胸キュンしかない。

久しぶりに興奮したなぁ。楽しかった。昭和の日に昭和の(厳密には平成に成り立ての)いい作品を満喫したな。
stay homeもまぁ悪くない。
ゆみゆみ

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