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高校教師のュのネタバレレビュー・内容・結末

高校教師(1993年製作のドラマ)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

すごくすごく好きなドラマだった。
終わった後はなんだか胸糞なんだけど、その後は余韻に浸りまくり。

心を開いている人の前だけ天真爛漫な繭と子供らしさが少し残ってる大人びた羽村先生。お互いの事情を支え合いながら、教師と生徒という関係は2人で背負っていく姿が胸が苦しくなった。
2人だけのストーリーではなくて、藤村先生、相澤、新城先生のストーリーもちゃんと濃くあった。今じゃ放映できなさそうなレイプ、暴力問題もこの90年代ドラマにはちゃんと詰まっていて今のドラマより多くのメッセージ性が伝わる。
『人間には3つの顔がある
ひとつは自分の知る自分
ふたつ目は他人が知る自分
もうひとつは、本当の自分』って羽村先生が言った言葉は私の心にもずっと残る。

繭役を演じた桜井幸子が透明感あって、すぐにでも消えてしまいそうな儚さがあってとても魅力的だった。気になって調べたら、桜井幸子は芸能界引退をしていた。どこか繭と似ている儚さがあるような気がした。

このような素晴らしい作品をつくって下さった関係者の方々に感謝しかないです。
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