クワハラリエコ

北の国から '95秘密のクワハラリエコのネタバレレビュー・内容・結末

北の国から '95秘密(1995年製作のドラマ)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

私が生まれ、北の国からは16:9になっとる!!!
富良野でごみ処理の仕事してる純の新しいあだ名、「唐獅子」。アイルトン・セナが死んだ日、酔っ払ってみんなの前で泣いた純、「背中(せな)で泣いてる唐獅子牡丹」だから、唐獅子。語りのトーンがまたぐっと大人に変わった。それは螢も。

やべーーーーーーーーー螢が不倫してたーーーーーーーーーーーーーーだよなーーーーーーーーーーーー私のせいかもしらんーーーーーーーーーーーーーーと、絶叫。
私が、純が、五郎さんが、「あの螢が」と思うこと。私たちはなんも知らん。しかも不倫相手の奥さんが大竹しのぶーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーOPで名前見逃してたかーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー大竹しのぶはやべーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー電話をかけてって五郎さんに頼んで、繋がった瞬間に受話器に手を掛ける大竹しのぶーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

駆け落ちするのに、チェロだけ持ってきた不倫相手の先生(たはぁ)。「私がメロメロになったの」(たなあ)。もういい。螢、もう喋らんでいい。なにも聞かんよ。元気でいてくれたら、私はそれでいい。不倫してもAV出てても別にいいだろ。他人は黙っとれ!!!!!!!!!!!!!!
根室発の列車を純と螢が待っている車中のシーン、これがまた、名シーンだ。たまらなく好きな、兄妹のシーンだった。
「改札口に入って行った、螢の後ろ姿が、焼き付いていた。それはこれまで僕が知る螢とは、全く違った、螢の背中だった。背中は世の中のしきたりに逆らう、妙に、凛とした強さを持っており、父さんや、僕や、家族のしがらみなど、小気味良いほどに拒絶していて、富良野に入った頃、向こうの空が、ようやく白白と色を持ち始めた。」


螢に会いに行った純の、「向こうの奥さんや家族に対して、申し訳ないと少しは思ってんのか?」、「考え出したら思っちゃうから、今必死で考えないようにしてる。いずれにせよ、どうしようもないから」とこたえる螢。

「いつでも富良野に戻ってこい」と螢に叫ぶ五郎さん、「ひとりのとき、いつも自分を責めてるの」と言って泣く螢。私も涙。私の記憶ではこれまで涙を見せなかった五郎さんが今回はじめて、螢のことで涙を流してた。


シュウちゃんと五郎さんが露天風呂に入ってて、中畑のおじちゃんと会長が入ってくるシーン、本当に笑っちゃった。取り乱して柱時計の話はじめちゃう五郎さん。あーおかしい。だいすきなふたり。純がシュウちゃんのことで、広介殴りに行った後の北村家での会議で、アイコの過去について「えっ?」ってなる草太にいちゃんもおかしかった。「うちは今夜一発やりゃあそれで元通りだ」って言う、雑でやさしい草太にいちゃんのことが好き。草太にいちゃんも、ぐっとおっちゃんになったなあ。


純がモテるのって私はすごくよくわかる。れいちゃんのことは結構どうでもよかった。ある程度年齢を過ぎた男の人は、誰しも「忘れられない女」がいるようなイメージがあるが、忘れられない女っていうのは意外に結構つまらないものだと私は女だから思う。忘れられない女を超えられないような女の方が、私はよっぽど好きだ。