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北の国から 2002遺言のNOのレビュー・感想・評価

北の国から 2002遺言(2002年製作のドラマ)
4.0
冒頭のモノローグから破壊力抜群。
黒板家の人生がハードコース過ぎる。TVシリーズでの日々が幸せにさえ思える。
草太兄ちゃんが残した牧場は負債だらけで、結果純と正吉が破産するって余りにも酷すぎる。
死してなお振り回してくる草太兄ちゃん…。しかもその後悪夢で出てくるし、ドラマ史上に残る迷惑王。

柳葉敏郎演じる清水が五郎がやっている事を理論として言語化してくれる
「北の国から」シリーズではいそうでいなかった人物。
若干から回っているところがある割に後編はそんなに絡んでこなかったから勿体ない。

ようやく純のパートになったと思ったらもう30歳になってた。
まさかの同い年で衝撃。家庭ほしいなんて全然思ってないけど。
このころの内田有紀がまた綺麗すぎる。純はいい女ばかり付き合うなあ!

五郎パートは今まででは考えられないぐらいコミカル。診察を巡るドタバタはアンジャッシュのコントの様。杉浦直樹演じる山下に遺言作りの弟子入りしつつ、一方で家作りで山下の師匠になる。大工仕事で五郎が山下に怒ったと思ったら、山下が今度文章の手厳しい指導をするこの釣りバカみたいな関係性も面白い。

結の夫・弘に純がリンチされるシーン、小さい時に見てここだけははっきり覚えている。容赦ない暴力が恐ろしくトラウマになった。でも、はじめて純が逃げずにきちんと立ち向かった。

中盤から後半辺りで流氷のシーンがあるけど
流氷を撮影するなんて「北の国から」のウルトラ力入った実景撮影の到達点。

山下先生から五郎に「死という実感が欠けている、
死んだあとを想像してみなさい」という台詞があったけど、
田中邦衛さんが亡くなった今、より重くのしかかる。

純の「父さん今のあなたは素敵です。昔の自分だったら軽蔑しました。
人の目を気にせず直向きに愛するあなたに育てられてきました。
父さん、あなたは素敵です」みたいな台詞は『北の国から』という家族ドラマの集大成のようだった。

その後の「何も残すものはない。麓郷も何も変わらない。でも自然は常にある。
自然から頂戴しろ。謙虚に慎ましく生きろ。」という遺言も実に五郎らしかった。

上記のように素晴らしいのは言うまでもないんだけど、
本当に五郎の病状が悪かったか分からないし、最後まで草太兄ちゃんは現れずじまいで
消化不良のところもあるけど、さだまさしのあのテーマで凄く大団円になった感じがある。