ネブュラー

チェルノブイリのネブュラーのレビュー・感想・評価

チェルノブイリ(2019年製作のドラマ)
5.0
真実を知りたいとは思っていない。願望で屈折された嘘を真実と錯覚し、また願うのだ。
常々繰り返される歪曲された事柄を浴びるように受けながら生きる現代にも、意義ある作品として残り続けるだろう。
時間経過とともに人体を破壊し、街を滅ぼす原発事故の恐ろしさ。そして、罪深すぎる誤った解釈や保身のための無意味な犠牲。
原発の欠陥もそうだが、国の隠蔽体質という仕組み、その影響下における人間の思考回路の仕組みの問題でもある。
ソ連崩壊のきっかけは、チェルノブイリ原発事故かもしれないとゴルバチョフが言ったように、国という入れ物が腐り、それを動かすブレーンが腐っていることを自覚したとき、その伝播は止められない。
「魚は頭から腐る」だよ。
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