あっくす

チェルノブイリのあっくすのレビュー・感想・評価

チェルノブイリ(2019年製作のドラマ)
5.0
100/100

・近頃軽率に観た作品に100点満点をつけることが多いけれど本当に面白いので仕方ない
・人類史上最悪の核災害とその収拾を描いた作品ですが、事故が発生する一話からして(今となっては放射性物質というものについて大なり小なり誰でも知識があるために)絶望感と恐怖感が凄まじく観るのがとてもしんどい。でも一気見しました。めちゃくちゃ面白いから
・燃料棒自体が爆発するという前列などある訳がないし本来ならあり得ない惨事のために、最悪のヒューマンエラーを起こした最悪の人物とは言え確かに技師としてその道に通じていたはずのある人が事態を全く飲み込めず現場から上がってくる報告を信じない一連の描写が地獄すぎて渇いた笑いがでてしまう。何も知らず消火活動にあたった消防士の彼が、一話のうちにどんどん変わり果てた姿になっていく様子が、本当にショッキングで、きつい
・事故収拾のために結局は人海戦術で人命を投入するしかないしやらなければもっと最悪なことになる現場の地獄ぶりと、原因究明の様子が平行して描かれ最終話でそのとき何がおきたのかが詳細に論理的に語られ「嘘による代償」というテーマに集約されていく構成が見事でした。レガソフとボリスのコンビ、本当に好き。
・余談ですが「ダイハード ラストデイ」のギャグとはいえ本当に軽率で理解のない例のあの描写には遡って怒りが湧いてきています
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