このレビューはネタバレを含みます
この映画をロシアという国が自らの手で作り上げることができていたら、今の戦争はなかった。
個人と同じように、いかに国家も真摯に過去と向き合って反省することが大事かと思い知ったな。意味合いは違うし、戦後の日本が良いとは全然思わないけど、この原発事故のおよそ30年後に戦争を引き起こしてるロシアに比べれば、第二次世界大戦後の日本はマシとも言えるのかな…。
リュミドラとその子供がキエフに住んでるというのも含めて複雑な想いになる。
作品としては、大傑作。冒頭の死の印象がラストで大きく転換するのも見事としか言いようがない。