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チェルノブイリのfunのネタバレレビュー・内容・結末

チェルノブイリ(2019年製作のドラマ)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

とても深刻な作品なので話数は短いけれど、体力と気力を整えてみなくてはと意気込み、手元にありながら長く寝かせていた作品。
チェルノブイリのことは教科書で習ったり、ドキュメントちっくな番組でチラリと紹介されるのをみて知っている気になっていたけれど、この作品を見て全く自分の無知さとあまりの惨劇と徹底的な情報操作のために世に出ていないことがこんなにあったのか!と愕然としました。
知らされていない、知らないということでこんなことが起こってしまったのだと。
隠匿体質は全くもって変わっていない。
この作品では、今の時代だからこそやっと克明に事故の瞬間から対策、様々な人たちの命を削って守られた世界的な危機、その後の裁判まで描かれており見ていて相当きついけれども見ておくべきと思いました。

レガソフ、ボリス、ホミュック(あとで知る真実もありますが)の3人のその時その時に取った行動と決断、炭鉱労働者や災害のために尽力したたくさんの人々。
自身の未来と命を捧げて立ち上がる姿にその時その時涙が溢れました。

特に、ステランの演じたボリス。
無知だと言いつつ、即座にたくさんの情報を理解して、あらゆるものを揃え英断をくだしなんとも頼もしかったことか。
彼の功績は讃えられるべき。
あの裁判の途中のレガソフとボリスの会話はあふれる涙を抑えれませんでした。
今レビュー書いてても思い出し泣き。
とても辛い作品ですがたくさんの人に目を背けず見てもらいたい。


いつもふくよかなイメージのステランが今作ではとても絞っており、まるでジェフリー・ラッシュのよう。
登場時は自信満々の顔だったのに、だんだんと眉も口もへの字になって、事の深刻さを顔全体で表現しているようで、でも言う時は言うし、やる時はやる、好感度しかありません。

他の方のレビューで、監督がホラーよりの方なのでゾンビっぽいシーンやら、ホラーっぽいシーンがちらほらとあると書かれていましたが、ほんとにそれがまた効果的なことも多く身震いしました。

ひとつためになったのは、よく、チェーンとか、かかってる頑丈な門を正面からダンプや車で突っ込んで壊していくシーンあるのですが、今作では後ろからバックでグィーンって行って突っ込んでいたので、
なるほど!その方が車体のダメージが少ないかも!前はエンジンあるし!と自分がそういう状況になったらそうしようとありもしないパターンを想像して納得してしまいました。
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