チェルノブイリのドラマ情報・感想・評価・動画配信

「チェルノブイリ」に投稿された感想・評価

ちちうえ

ちちうえの感想・評価

5.0
3

このレビューはネタバレを含みます

昨年に一度、全編を見ているのだが、今回のウクライナへのロシアの侵攻とチェルノブイリ原発の占拠および電源喪失のニュース。そして、あの東日本大震災の福島の原発事故から11年目の3月11日から2日間かけて再鑑賞。

二度目も全く退屈しない。何度も出てくる “キエフ”という地名も1回目に見た時はピント来なかったが、今は地図のどの辺にあるかまで判る。

70年以上前に広島と長崎、11年前に福島。世界で最も放射能の被害を受けている我々日本人にとっては、このドラマ他人ごとではない。


1986年の時点ではこれほど大規模な原発事故はどこの国でも経験がない。しかし社会主義国家の政府中枢は事故の原因が原発の構造上の問題ではなく人為的ミスにしようとし事故の隠蔽を図る。
このドラマは、事故の処理や原因究明の調査などを担う重鎮の学者レガソフ、副議長シチェルビナ、架空の女性物理学者ホミュックの3人を主役にしている。

最初はレガソフに対して横柄に接していたシチェルビナが、一緒に調査や事故処理をしていく経過で事の深刻さを認識し次第に友情と尊敬の念を持ち、最後は絶対的な同士になる過程を丁寧に描いていて人間ドラマの部分も共感できる。この2人を演じる俳優の抑制された演技が素晴らしい。

物理学者ホミュックを演じるのは、実力派エミリー・ワトソンで、名前が知られている唯一の俳優が、主な登場人物の中で唯一の架空の人物を演じているのは正解だろう。

この3人以外のサブの登場人物として事故現場で消火活動に参加し放射線障害で死亡した若い消防士と妊娠していたその妻の夫婦のエピソードと、第4話「掃討作戦」では動物の殺処分を行う青年のエピソードが描かれており、現場で対応した一般の人たちの苦悩や悲劇も描かれている。


当時、社会主義国家の情報統制のなか、次々と無防備に危険にさらされる人々。事故直後、現場に急行し大量に被爆する消防士、大混乱の病院、対応にあたる原発職員、兵士たち。
避難する住民たちの背景に常に黒い煙がたなびいている。


事故現場や崩壊した建物、病院での被爆者の描写は凄まじいが、全体にドキュメンタリータッチで、声高ではなく冷静に事故の顛末を描いていることが、かえって緊張感を高めている。



全5話の構成と脚本も素晴らしい。

第1話はプロローグとして事故2年後のレガノフの自殺、本編は爆発事故後の当日の現場対応が描かれている。橋で火事見物する住民の上から降ってくる放射性物質を含んだ塵の描写が不気味に美しい。最後は事故後に普通に生活し学校へ向かう若者に足元に落ちて死ぬ一話の鳥で、静かにこれからの悲劇を予告している。

第2話で事故後の処理と調査がスタートし。ここで主役のレガノフ、シチェルビナ、ホミュックが登場する。最後は大規模な水素爆発を防ぐために所水槽の水抜きに向かう決死隊の様子が描かれる。

第3話では政府の事故の隠蔽にKGBの妨害で進まない事故調査と、水の汚染を防ぐため50度の中裸で掘り続ける炭鉱夫(ここでの局部のボカシは興ざめ)、最後の動物の殺処分の仕事の命令を受ける若者の中に第4話の主人公である青年の姿が見える。大量に被爆した若き消防士は妊婦の妻を残して死亡する。地面に深く穴を掘って埋め生コンを注ぐシーンはまさに石棺状態。

第4話は「掃討作戦」のエピソードに大きく時間を割いており、ここで汚染地域の動物たちの殺処分を行う青年の暗い表情が心に突き刺さる。この4話は「仁義なき戦い」における「~広島死闘篇」のような構成になっているが、いい意味で少し視点と流れを変えて印象深い。
メインの事故処理は炉心を建屋ごと覆うために屋上の黒煙を除去することになるが、ロボット作戦が失敗した時に人海戦術に駆り出される兵士。あの冷静で誰よりも住民の避難を訴えていた良心的な科学者のレガソフでさえ、「我々にはバイオロボットがある。人です。」と言わしめる。

第5話は裁判と、真実を追求するレガノフ、そして明らかになる真実。ここで初めて事故前の原発の制御室の様子が描かれる。
最後の事故後の登場人物や現場の“その後”は現実の結末として胸を打つ。


大変レベルの高い名作ドラマ。

U-NEXTで鑑賞
ブルーレイも廉価化されたので注文した。
何度でも再見したい
本当に素晴らしかった
最終話で全部解き明かされる作りめっちゃうまいな
貯水槽の水抜くシーンとか牛乳搾りの老婆のシーンとか休廷中のレガソフとシチェルビナの会話とかベストシーン選べませんな
にしても副技師長腹立つなー!笑
Audrey

Audreyの感想・評価

5.0
0
今まで見てきた中で最も怖いホラー映画。
実際に起こったという事実も含めて

すごい…凄すぎる
映像美の中で巻き起こる人類最大の人災。
前半は見えない核と戦う恐怖、後半は重厚なミステリー。
当時、事件のあったチェルノブイリ周辺では、核の影響についてほとんどの人が知らなかったようで無知ゆえに恐ろしいことがたくさん起こっていく姿を私達はただ見るしかできない絶望感。
avi

aviの感想・評価

5.0
0
怖い。チェルノブイリの事は当時ニュースでしか知らなくて事故が起こって酷い事になってるとしか認識してなくて。共産主義の中で起こるべくして起こった事や事故後の非人道的な処理など知らなかった。
jiji

jijiの感想・評価

-
0
ロケのリアルさと展開のドキドキ感がすごすぎる…
科学と真実と嘘。
日本も経験したからこそ、大事にしたいドラマです
裁判の説明が物凄くわかりやすい。
炭坑夫が最高すぎる。アルマゲドン超え
きくちよ

きくちよの感想・評価

4.0
0
似たようなことは倉庫でも行われてます

屋根の瓦礫除去シーンは、今まで見てきた中で一番緊張した

2022
キリン

キリンの感想・評価

4.6
0
勉強になった
野呂大介

野呂大介の感想・評価

5.0
0
傑作
ひじき

ひじきの感想・評価

4.8
0
誇張抜きの地獄の惨状。
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