ワイカ

トップリーグのワイカのネタバレレビュー・内容・結末

トップリーグ(2019年製作のドラマ)
2.9

このレビューはネタバレを含みます

 原作が好きで観賞。全体的な雰囲気は原作に近くて良かったのですが、特に後半に増えた原作にないエピとドラマ的演出が、原作の特長だったリアリティをあまりに削いでいて興醒めしました。残念。

 小林薫はさすがの演技力。菅〇〇をイメージした原作を考えると、観る前はちょっと違うかなぁと思ったけど、観てみたら老練な政治家を見事に演じてました。原作で安倍●●がモチーフっぼかった首相が佐野史郎だったのもちょっと違和感だったけど、これはこれでという感じ。陣内孝則も、腹黒い政治部長にしっかりハマってました。他の記者役の役者さんたちもまずまずでした。小雪のキャラは原作のイメージと違ったけど(相変わらず般若顔でまったくきれいと思えない)、佐久間由衣はかわいい!好み!

 ただ、原作では電話だけでやりとりしてたネタ元の刑事がドラマ的演出で出すぎ。本庁刑事が霞ヶ関の道端で白昼堂々と週刊誌記者と仲良く話したり、週刊誌記者の後押しで捜査を上司に進言したり、一課(殺しなどの強行犯担当)所属なのに政治汚職を単独で、しかも記者と一緒に追ったり、所轄署的事件の前面に出て捜査したりは、あり得なさ過ぎでファンタジー!演出を加えるのはいいとしても、記者ものなんだから、もう少し取材して脚本書こうよ!てかあの刑事、あんなに出番いらなかったでしょ!

 前半はわりと原作に忠実でなかなか良かったのに、後半は原作とあまりに乖離していて、集中して観れませんでした。前半3.6点、後半2.2点。
 
 ちなみに政治記者の世界にトップリーグなるダサイ言葉はないと思いますが、他の有象無象の記者とは完全に違う待遇をされるまで大物政治家に食い込んでスクープ連発する記者は確かにいます。でもたぶんあんな感じじゃないです。
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