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小さな神たちの祭りのランドのレビュー・感想・評価

小さな神たちの祭り(2019年製作のドラマ)
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たくさんの人に見てほしい作品… 泣きました。

「震災を風化させたくない」「愛する家族を忘れたくない」という震災当時と変わらない思い、それでも時間が経つにつれて「明るく前を向きたい」と思う気持ち。残された自分が、自分自身の幸せを考え、また、それを願っていいのかという思い…

途中の展開が、はじめはついていけなかったけど、久しぶりに会った彼らが、晃や美結に伝えてくれた想い、見せてくれた笑顔… それらの尊さにどんどん心が奪われました、私たちの行動や言動、伝えたい思いは、きっと伝わってる、直接「伝わってるよ」とは告げられないけど、きっとそうなんだ… って思うと、少し安心します

「ありがとう」や「さよなら」を言えなかったって事実、ものすっこぐ切なくて、胸が張り裂けそう… いつもそう思ったら伝えることの大切さを感じる

悲しい過去を背負って、それでも前を向くのは誰にだって辛いし、みんなそれぞれ感じる辛さは違うこと、それでも本人は、前を向くことがいずれ必要なことがわかっていること、だから一番必要なのはきっと、「辛かったねえ」ってその人の思いをそのまま寄り添って、受け入れてあげること…

ここにはいない、大切な人たちを思って悲しむのは、きっとずっとは必要なくて、いずれ今を生きてる人が、幸せを追い求めて生きていくのを、彼らは否定なんてきっとしないで、優しく笑顔で見守ってくれると思う

こういうことを少しでも考えられる人々が増えれば、きっと悲しみに沈んでいる人の心に少しずつ寄り添えるなあと思った
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