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蝶の力学 殺人分析班のkitoのレビュー・感想・評価

蝶の力学 殺人分析班(2019年製作のドラマ)
3.0
期待して観たのだけどイマイチだった。

Amazonプライムビデオ内にある有料チャンネル「シネフィルWOWOWプラス」をサブスクしている。ワンコインにしてはBBCをはじめ欧州のミステリードラマのラインナップが充実している。

で、せっかくだから日本のドラマも観てみようとアンケート形式の連続ドラマWの人気ランキングをいくつかググったところ、本シリーズ、とりわけシーズン3「蝶の力学」が非常に人気がある。以前シーズン1「石の繭」を少し観始めたものの、好みに合わずギブしたことがあるのだけど再挑戦。

本シーズンのゲストは先日「トレジャーハンター・クミコ」で観た菊池凛子。このキャスティングからもうネタバレで、彼女が何かするだろうことは見え見え。仕方のないことだけど、こういうキャスティングや日本人俳優のキャラに先入観を抱かざるを得ないところが邦画になかなか触手が伸びない理由。

遺体の首に花が活けられる連続猟奇殺人事件を警視庁殺人分析班の木村文乃、青木崇高らが追うというもの。麻見和史の原作は未読。

木村文乃は美人でスタイルも良いしで好きなタイプ。しかし、選ばれし警視庁捜査一課の刑事だけが付ける赤バッジが似合わないことこの上ない。まあ、フィクションにそんな文句を垂れたら身も蓋もないのだけど。

劇中、「プライオリティ」などのカタカナ英語の意味を同僚刑事に尋ねるシーンがある。ガタイも体力もなさそうな上に、結構、一般的なカタカナ英語もよく分からない知性のなさってーーそんなレベルで事件の "筋読み" されてもなあ、としらけた。

連続猟奇殺人事件という定番ジャンルとしてはストーリーもちゃんとしていたし、映像も音楽も重厚なつくりだけれど、何だろう、どうしても "2時間サスペンス臭" が拭えない。同じジャンルで本作ほどではないけれど人気ランキング上位に入る「コールドケース」は非常に面白い。主演の吉田羊との差を感じる。米国の人気シリーズのリメイクだけど成功例だと思う。

先輩刑事を演じる青木崇高は「ゴジラ-1.0」をはじめどこでも似たような無骨キャラだけど安定感はバッチリ。今回知ったのだけど優香の夫なんだ。やっぱりモテそうだもんなぁ。

■ シーズン1 石の繭(2024.07.12)

🖥️ シネフィルWOWOWプラス
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