なお

今際の国のアリスのなおのネタバレレビュー・内容・結末

今際の国のアリス(2020年製作のドラマ)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

昨年話題となった本作をようやく鑑賞。

主演は山崎賢人と土屋太鳳。
2015年上半期のNHK朝ドラ「まれ」でも主演を務めた二人が再タッグを組んだ。もちろん、今回の作品には何の関係もない。

(概要)
裕福な家庭で育つが、働きもせず・日夜テレビゲームに明け暮れ・家族にもその存在を疎まれ、いわゆる「穀潰し」として自堕落な日々を送る有栖良平(=アリス)。

そんなアリスが、ある日突然親友二人と共に無人の東京へと飛ばされてしまう。
まるで命が通っていないようなこの世界----「今際の国」から元の世界へ戻るため、アリスの戦いが始まる。

(感想)
前情報はゼロで鑑賞したが、この物語の根幹を成す「ゲーム」の存在がとても良かった。
トランプの絵柄ごとに「ゲーム」内で試される要素が違ったり、頭と体を使って考えれば理不尽に命を奪われるシーンも比較的少ないのも◯。
(ハートのゲームは例外として…)

最初は「アリスがポテンシャルを発揮してガンガン難関ゲームを突破していくのかな?」と思ったが、意外とそれ一辺倒でなく、きっちりと「人間的な弱さを見せるアリス」も描かれていた。

しかし、アリスと宇佐木柚葉(=ウサギ)が「ビーチ」にたどり着いてからの展開はちょっと個人的にはう~ん、という感じ。

「ビーチ」では弾間剛(=ボーシヤ)と粟国杜園(=アグニ)がそれぞれの部下を率いて疑似国家を形成しているが、ある意味ここでは法と秩序というものが「ビーチ」以外の場所以上に存在しないのでやりたい放題。

お前らビザの期限大丈夫なのかってくらいパリピ組は毎日ドンチャン騒ぎで欲望の限りを尽くしているし、アグニ達は銃火器と暴力で悪逆非道の限りを尽くす。
こういう、「法と秩序が存在しない異世界に飛ばされた人間」系の作品にありがちなステレオタイプな描写を見せつけられ、ちょっと辟易。

カルベとチョータがアリスの犠牲となって死んでしまうハートのゲームが正直ピークだったかなぁ。

とはいえ、続きが気になる内容ではあり、十分に楽しめた。
第2シーズンがあるとしたら、もうちょっと先なの話なのかな…

(余談)
・最終話で動画が撮影されたスマホを元にアリスとウサギは地下鉄線路内のとある場所にたどり着くけど、この国ではICチップとかが搭載された電子機器は動かないんじゃなかったっけ…?忘れた…

・最終話で黒幕であったことが判明した加納未来(演:仲里依紗)。
なぜわざわざ「ビーチ」に忍び込んで幹部のフリをしていたんだろう。
ゲームを近くで見たかったとか、そんな感じの単純な理由からだろうか。
アグニたちの凶暴性を考えれば命の危険だってあるのに…