このレビューはネタバレを含みます
『ロキ』シーズン1、終わりましたね。
『アベンジャーズ /エンドゲーム』でのタイムトラベル先の2012年のニューヨークで、ロキが四次元キューブを手に入れて逃げ出してしまう、という正編から分岐した世界というのはおもしろい。
時間軸を管理する「TVA (Time Variance Authority) 時間変動局」
絶対に変えてはならない唯一の「神聖時間軸」
分岐した世界から生まれる「変異体」と呼ばれるロキ
全てを司る全能の「タイムキーパー」
おもしろいちゃあ、おもしろいが、ロキは主役にしちゃいけないキャラな気がする。周りの誰かが必死で何かやってるのを斜に構えて見ながら、二手三手先を読んで不敵に微笑む。ロキの魅力ってそういうところにあると思うから、私にはロキ自身が必死になったり、振り回されたり、別の変異体を当てにしたりする本作は、ロキがロキらしくなくて、もう一つ好きになれなかった。
だいたい「神聖時間軸」って言うけど、そもそもロキが変異体としてTVAに捕まる前に、アントマンたちがタイムトラベルしてるんだが、それは「分岐点」にはならないのか?
Dr.ストレンジの「タイムストーン」なんて何度も同じ時間を繰り返してるのに、その辺のところとの整合性はどうなっているのでしょう?
最終回のラスボスとのステージも、戦いというより『スタートレック』の禅問答みたいでなんかな〜。
もちろんシーズン2も見るけど、ロキらしいロキが見たいな〜。最後には他のみんなを出し抜いて、不敵な微笑みを浮かべるような。